n日坊主

雑記

レトロスペクティブ

北海道に行ってきた。4泊5日で、主に札幌市内に居た。ふらふらしていたんだけど、適当に絞って書く。

 

道中

 LCC関空から新千歳まで。例によってろくに準備せずに来たので、とりあえず関空で札幌観光ガイドを買って眺めるなどしていたら到着していた。線路にはまだ雪が残っていて、この時点で相当にテンションは上がっていた。

 

すすきの周辺

 ネオンが眩しい札幌市内の繁華街。宿をここにとったため、すすきのを中心に過ごした。歓楽街というとなんとなく治安が悪そうだけど、大通りの道幅が広く開けているためか、イメージよりか静かだった。道路は京都市のように碁盤の目状に整備されている。

 

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すすきのといえばニッカの看板ということで、よくある構図をひとつ。

 

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地上ではネオンが瞬く一方、少し外れて地下に潜ると途端に彩度が下がる。

 

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雪の積もった風景をあまり見ない自分にとっては、中々フォトジェニックな光景である。

 

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タクシーの行列。

 

 

北海道開拓の村

 北海道の開拓時代の生活を再現したような村。「博物館相当施設」と呼ばれるものらしい。最初の開拓小屋や農学校寄宿舎、理髪店などがある。

 

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雪道は眩しい。村内は長靴やスキー板が無料で借りられ、好き放題に雪を踏むことが出来る。

 

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ところどころマネキンが居る。ちょっとビビる。

 

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開拓使の旗印・サッポロビールの五稜星と、ナポリン

 

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馬そりに乗ることも出来る。

 

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農学校の寮。

 

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飯場

 

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きれいですね

 

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レトロ感ある(語彙が少ない人)。

 

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開拓の村への道中にあった、「北海道百年記念塔」というものなんだけど、ゲーム終盤っぽくないですか。


円山動物園

 北海道といえば旭山動物園なんだけど、人が多そうでちょっと…という感じ。ノースサファリサッポロ は、デンジャラスゾーンが休みでなければぜひ行きたかった。なかば消極的に円山動物園を選んだんだけど、行ってみたら中々良かった。相当空いていて、静かに動物が寝ており、ほっこりできる。

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ヒト科が見えないことがおわかりいただけただろうか。

 

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まるで廃墟に取り残されたかのようなキリン。

 

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だいたい寝ている。

 

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 頭上を走りながら時々チラ見するレッサーパンダ(かわいい)。

 

あとは何してたの

 北大、時計台、赤れんが庁舎に行ったりしてた。 

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北大、広すぎて全く全景がつかめなかった。日本の国土の 1/570 らしい。

 

感想とか

 思っていたほど寒くない。

 地元でも京都でも、雪がつもることはそうそうなくて、たまたま降ったと思ったら自分はそこを離れていた、という事が多くて、雪の街を歩くのは相当に新鮮だった。もし夏頃に北海道に行っていたら、富良野や美瑛を自転車で走っていたと思う。

 余談だけど、JR北海道の駅の 盲導鈴 は、すごく北海道っぽい音をしている。癒される。 

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蛇足

 これは好みの問題なんだけど、自分の場合、いわゆる名所に行くことにあまりこだわりがない。人気スポットというもの、人気になるだけの理由があるし、もちろん面白いんだけど、自分が特に面白いと感じるのはもっと別のところにある。それの言語化は難しいんだけど、およそ「環境に適応した暮らしの工夫」が近いと思う。

 北海道での例を挙げる。雪道を歩くことに慣れていない観光客向けに、靴用の滑り止めがコンビニのレジ前に売られている。交差点の近くには、「砂箱」と呼ばれる、路面を滑りにくくするために撒く砂の入った箱が置かれていたりする。あと、雨どいがある建物が少ないとか、屋根に瓦が使われていないとか。細かいところを揚げるとキリが無いし、小学校とかでも習ったことだと思うんだけど、実際に生活の工夫みたいなのを眺めていると面白い。そして人気の観光スポットは、そもそも観光客向けにアレンジされていたりするので、こうした気づきを感じることが少ないような気がする。

 スタンプラリーを押すかのごとく名所と呼ばれる場所をめぐり、食べログで好評価の店を回る…というのも楽しみ方として嫌いではないんだけど(特に複数人で行く場合は)、どちらかというと自分はその町の生活を見る方が好きみたいだ。

 とまあそんな理由もあって、旅行にはあんまりお金をかけない。貧乏性なので、サンクコストを回収しようと頑張って疲れる。代わりに時間をかける。一日中ホテルか喫茶店にしか居ない日があってもいいだろうという考え方なんだけど、そうできるのは比較的時間に余裕のある学生だからかもしれない。しかしその学生生活もうっかり修論を提出したために、一旦終わることになってしまった。誠に残念である。